個人向けの不動産営業をしているあなた。
「不動産営業なんてもう辞めたい」
「テレアポで心が折れる・・・」
「ノルマが達成できないから今週も休日返上でやらなくては」
毎日そんな思いで仕事をしていませんか?
不動産は稼げる、と言いますが、それは売れたときだけの話。
それどころか、厳しいノルマがあり、ノルマを達成できなければきつく怒られ、会社に居場所がなくなることも・・・。
さらに、営業活動そのものも大変です。扱うのは高額な不動産です。そう簡単に成約とはなりません。
特に個人相手の住宅販売ともなれば、1日に大量の電話にポスティング、飛び込み営業と、まさに体力勝負。
上司からのプレッシャーや過酷な営業に耐えながら、休日も返上で働くブラックな環境の中では、もう不動産営業なんて辞めて逃げ出したい!
と切迫した気持ちになるのも無理はありません。
その一方で
今辞めてもいいのか?
辞めた後はどうすればいいのか・・・。
今度もブラックな職場だったらどうしよう
などと心配が尽きないのも確かでしょう。
そんな、個人向け不動産営業の方のために、このページでは、
- 不動産営業から転職した方が良いパターン
- 不動産営業から転職する場合のおすすめの転職先
- 自分にあった職場を見つけるためには転職エージェントを利用しよう
ということについてお話しします。
まずは現状を把握し、自分にとって個人向け不動産営業の何がだめなのか、考えてみましょう。
そうすれば、自分が進む道筋が見え、納得のいく選択ができるはずです。
不動産営業を辞めたい!転職した方が良いパターン
不動産営業は、前述のように、ハードな仕事です。だからこそ、その一方で、
- うまくいけば稼げる
- 商品が高額な分達成感が大きい
- 人の人生に関わる仕事が出来る
等の良さがあるわけですが・・。
結局はリスクを覚悟してハイリターンを取るか、そうでないか、ということになります。
しかし、こうした働き方には向き不向きがあるのも事実です。
その人の考え方や状況によって不動産営業を辞めたいと思うなら転職した方が良い、というパターンもあります。
例えば以下のような人です。
- ノルマは辛いものだと思っている
- お客様のニーズに応える営業がしたい
- 安定して稼げないことに不安を感じている
- 人生において休息に対する優先度が高い
これらに当てはまる方は、不動産営業は辞めた方が幸せになれる可能性が高いです。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ノルマは辛いものだと思っている人は辞めた方が幸せ
個人を相手とする不動産営業にはノルマがつきものですが、ノルマ達成は楽しいですか?
「楽しい!」という人は不動産営業に向いています。
でも、「ノルマなんて辛いだけ・・・」と感じて不動産営業を辞めたい、と言う人はさっさと決断した方が良いです。
だって、
不動産営業はノルマが達成できてナンボ!という世界だから。
そもそも給与体系は歩合制で、基本給は20万円前後と低く設定されています。
頑張って売れば売っただけじゃんじゃん稼げる!といいますが、裏を返せば売ることができない営業には最低限の給与しか払わなくていい、というスタンスということです。
更にノルマ達成が出来なければ、容赦なく怒鳴り散らされるのが不動産業界では常識。
心理的にも、金銭的にも大きなプレッシャーが常にかかっている状態です。
ノルマはこれらのプレッシャーをモチベーションに繋げられる人のためのシステムです。
あなたがそうでないタイプの人なら、ただ辛いだけでしょう。
ノルマは転職しない限り、ずっとついて回るのです。
今の心理状態のまま、ずっと仕事が続けられますか?
「NO!」という人は、ノルマの無い仕事を探しましょう。
お客様のニーズに応える営業がしたい人は辞めた方が幸せ
お客様の必要としているものを引き出し、それを叶える商品を提供していく・・というのが良い営業だと思っている人。
でも、物件の立地や設備などはもう変えられませんよね?
結局売れるかどうかは、土地や建物のスペック、お客さんの懐具合、果てはタイミング、なんてものも関わってきます。
正直、営業マンが提案できることなんてたかがしれています。
そうなると、商品の良さでは無く、口先の物言いだけで勝負することになります。
そして前述の通り、不動産営業は、常にノルマに追いかけ回されています。
追い詰められてくると、強引な手段を使って契約を結ぼうとすることも・・・。
例えばお客さんの希望にいまいち合致しない点をごまかすため、ありもしないニーズを作り出して「○○様もそう思っていたのでは?」等と無理矢理結びつけることは良くあります。
後一歩の所で決まらない時は、子どものことを持ち出し「お子さんへの相続の際も~という点で良いですよ」等弱点となりそうな所を突いたりもします。
不動産営業に向いているのは、こうしたこじつけや、個人の弱点を突くことに対して、「商品購入のきっかけになるだろう」くらいに思える人です。
そんなの不誠実だ!!!!
というなら、商材選びが間違っています。
商品の良さや提案内容で勝負できるタイプの営業にシフトチェンジしましょう。
安定して稼げないことに不安を感じている人は辞めた方が幸せ
歩合制のため、月ごとの給与が違いすぎて、大きな買い物もできず、人生設計を立てられないのが嫌だ・・・
という人。
不動産営業の報酬はギャンブルのようなものです
売れるか売れないかは、営業力以外にも運等の要素が必要となってくるものです。
土地や住宅は高額な買い物であり、条件以外にも、タイミングなどが必要です。
また、相性の良いお客さんに会えるかどうかにもかかっています。
その時になってみないと、今月いくらもらえるかわからない生活は、もうギャンブルと言って良いでしょう。
これに対して「たくさん稼げた月はラッキー」と思えるなら良いです。
でも、毎月いくらずつ貯めて、○月には自分の好きなものを買って・・・等、計画を立てて、その通りに実行したい、という堅実な人は、そもそもこの給与体系があなたの望みにあっていません。
一度に稼ぐことは諦め、毎月それなりの額をもらえる所に転職しましょう。
人生において休息に対する優先度が高い人は辞めた方が幸せ
あなたにとって、お休みはどれくらい重要ですか?
もっというと、仕事で稼ぐことと、好きな時に休むこと、どっちが重要ですか?
というのも、
不動産営業は、休みたい時に休めないから
基本的に、不動産営業は、世間の人がお休みの日に働きます。よって、土日祝日に働くのが基本です。
そうなると、家族や友人との時間が取りづらくなります。
では平日に休めるのか、というと、そうでもありません。急に顧客の対応が必要になったりして、休みがフイになってしまうこともザラです。
さらには、このままではノルマが達成出来そうにない場合は、休日を返上して働くことになります。
そうなると、自分の希望で休む、というのは難しいです。
いつまでたっても休めない、という理由で不動産営業を辞めたい人は多いです。
「働いた分だけ稼げるから休みが無くなっても平気!」「余裕ができたら休むからいいよ」という人は大丈夫です。
でも、「売り上げよりも、休みたい」「土日に休みを取って、家族や友人と過ごしたい」と思うなら、あなたの人生観と今の仕事は合っていません。
土日に休める職場を選びましょう。
いかがでしたか?
やりがいと高額のインセンティブが魅力の不動産業界ですが、上記のパターンに当てはまるのであれば、あなたに今の働き方は合っていません。
不動産営業を辞めたい、という気持ちに素直に従い、他の道を見つけるのがあなたの幸せです。
不動産営業を辞めた後のおすすめの転職先
やっぱり自分には不動産営業は合っていないから辞めよう!と思ったところで、
「でも次にしたいことなんてわからない」
となってしまった人のために、今度はおすすめの転職先についてお話ししましょう。
上記で、不動産業界のどんなところがあなたに向いていないか、ある程度整理できたと思います。
当然、それが解消できる転職先を選びたいですよね。
それぞれの仕事毎に、不動産営業のスキルが生かせる点と、これまでと違う点を挙げていきますので参考にして下さい。
不動産の法人向け営業
また不動産!?
と思われるかも知れません。
でもあなたが、個人向け不動産業界における、「ノルマが厳しすぎる」、「商材に対して工夫の余地が無い」といった点に不満を持っているのであれば、この仕事がおすすめです。
法人営業は、一件一件の金額が大きく、成約までのスパンも長くなります。
よってノルマ達成までのスパンも長くなり、また件数では無く金額ノルマになります。
よって、毎月「後何件・・」と焦っていた個人対象の営業と比べて、プレッシャーは軽くなります。
ノルマに追いまくられるのが嫌で、不動産営業を辞めたい人にとっては、ハードルが下がって気持ちが楽になります
さらに、法人営業は、個人営業と違って
理屈で仕事がしやすいです。
結局人間として気に入られるかが重要だった個人営業とは違い、法人営業であれば、金額や、用法に合わせた立地等、お客様の要望に合わせて論理的にプレゼンすることで成約に繋げることができます。
理不尽なこじつけを多用する営業が嫌だった、という人には、相手のニーズに即した営業ができる法人営業はおすすめです。
不動産業界の他職種
不動産営業を辞めたい理由がノルマのみである人や、業界自体は嫌いではないし、知識や資格がある、という人は不動産業界の他職種もおすすめです。
ノルマが無くなる上に、経験をフルに生かして働けます。
おすすめは以下のような職種です。
物的管理業務
賃貸物件のメンテナンスや、退去後の修繕等などを行う仕事です。
お客様は建物のオーナーさんやもう物件を借りている個人や企業となり、以前のような厳しいノルマが無くなります。
用地仕入れ業務
売ったり貸したりするための住宅や、マンションを建てるための土地そのもの等を仕入れるポジションです。
素早い情報収集と土地に関する法律等の専門性が必要ですので、営業時代に得た知識やノウハウが役に立ちます。
また売り手の発掘の際は、不動産営業時代につながりのあった不動産業者と取引して、土地を売りたい地主を紹介してもらう等、不動産営業時代のコネを生かすこともできます。
アセットマネジメント
投資用不動産の運用・管理をする仕事です。
物件を維持管理し、収益を最大化するように運用していく仕事です。
投資などに関する専門知識が必要となりますが、その分やりがいがあり、年収も高額になります。
不動産コンサルタント
地主などに、アパート建築など、土地活用の提案をする仕事です。
税金、相続、保険といった幅広い知識を持った、不動産のエキスパートになれるポジションです。
無形商材の法人営業
もう不動産業界そのものが無理!
と思っている人もいるでしょう。
そういった方は、過酷な営業の中で磨いてきたスキルや精神力を生かして、他業界の営業職に転職するのがよいでしょう。
中でも、
無形商材を扱う法人営業がおすすめです。
「無形商材」とは、モノではなく、ITや金融、人材といった形の無いものや、サービスのことを指します。
無形商材の営業は、目に見えないものを提供するため、その商材がどんなものなのか、顧客に説明する必要があります。
そのため、ヒアリング力や、企画力、提案力が必要となります。
個人向けの不動産営業は商材そのものの制約が多く、工夫の余地がなくてモチベーションが上がらなかった・・・という人には、やりがいを得られる仕事だと言えます。
特に、
がおすすめです。
IT営業
ITは、今最も将来性のある業界の一つです。
また、これからさらに育っていく業界であるため、業界未経験者も受け入れられやすいというメリットがあります。
またITには、その会社(人)のあり方の根幹に関わる、導入に様々な準備が必要等、不動産との共通点があり、なじみやすい業界とも言えます。
人材営業
派遣や転職エージェントといった、人材を斡旋する業界の営業です。
不動産同様、人の人生に大きく関わっていくことにやりがいを見いだしている人にはおすすめです。
広告営業
無形商材の中でも契約額が大きいのが広告営業です。
不動産と同じく高額の契約を扱いたい、という人におすすめです。
また、クリエイティブな面も多くありますので、そういった方面に興味がある方にはぴったりです。
コンサルティング営業
営業をしながら高いスキルを身に付けたい、という人はコンサルティング営業が良いですよ。
その企業が抱える課題を一緒に解決していくのがコンサルティング営業です。
業界ごとの最新情報に対する幅広い知識や応用力が必要となりますが、その分やりがいのある仕事です。
また、不動産の売買においては、弁護士や税理士等の専門家と関わることがあったかと思います。
クライアントへのコンサル提案の中で法的・税的な確認を必要とする場合に、不動産営業時代の専門家への確認スキルが活かせます。
自分にあった職場を見つけるためには転職エージェントを利用しよう
さて、最後に、ここまで読んでいよいよ転職しよう!と思った方に向けてのお話しをします。
転職するにあたっては、もちろん自分が辛いと思っていた部分を解消できる職場に行きたいですよね。
でも、求人を見ても、ノルマはあるのか、本当にこれぐらい休めるのか、どんな雰囲気なのか・・等はわからないことがほとんどです。
より自分にあった職場を見つけるためにはどうしたらよいのでしょうか。
答えは、
「転職エージェントを利用すること」
転職エージェントは企業と直接やりとりしているので、職場の雰囲気や労働条件などもよく知っています。
ですので、あなたの希望を細かく伝えれば、それに合った求人をピックアップしてくれます。
また、他職種・業種を希望する人は、インセンティブが無くてもある程度稼げるのか・・等、年収のリアルに関して相談することもできます。
そして、ノルマの詳細などの聞きにくいことも、転職エージェントを通して企業に確認してもらえます。
あなたの心配を応募前に払拭してくれますので、安心して転職活動ができます。
また、業界ごとの動向についても知っていますので、他業種に転職する際も頼りになります。
さらに、転職理由や、面接でのアピール方法も一緒に考えてくれますので、転職活動に自信が無い、不安だ、という人をサポートしてくれますよ。
不動産営業がひたすら辛くて仕方がなかった、という人も、自分が本当は仕事に何を求めていたのかわかれば、自分の進む道もわかるはず。
自分の希望に合った仕事を見つけて、幸せな社会人ライフが送れる仕事に転職しましょう!