看護師を辞める理由は何か?
こんなことを考えたことはありませんか?
もしかすると、今まさにその悩みを抱えているという人もいるかもしれませんね。
「看護師を辞める理由として、自分の理由は甘いのかな…」
「もしかすると、辞める前にまだできることがあるんじゃないかな…」
看護師を辞めるということは、人生においても一大事。
不確かな理由では決断できないと思うのは当然です。
ただ、一つ確かなことがあります。
実際に看護師を辞めた人はたくさんいるということ。
…ということは、その看護師達の声がある!
その人達の声から、どんな理由で看護師を辞めたかがわかるわけですね。
今回は、実際に看護師を辞めた人の理由をランキング形式でご紹介します。
『辞める理由として多いもの=あなたが辞めたい理由』なら、ちょっとは自分の考えに自信が持てませんか?
もちろん、理由によっては看護師を辞める前にできることはあります。
そちらも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね!
看護師を辞める理由ランキングTOP10をご紹介!
看護師を辞める理由で多いものをランキング形式でご紹介しましょう。
あなたの悩みは、果たして何位でしょうか?
1位:仕事がキツイ
看護師の仕事は、いわゆる3Kと呼ばれるものですよね。
『キツイ・汚い・危険』
今は、6Kもしくは9Kなんて呼ばれる場合もあるほど過酷な仕事です。
シフト制の勤務で寝る時間も食事の時間もバラバラ。
なかなかライフスタイルが安定せず、心身共にバランスを崩す看護師も多い!
おまけに人の命に関わる仕事ですから、気を抜けず、責任やプレッシャーも重くのしかかります。
しかも今は、看護師不足の時代です。
それだけ一人の看護師にかかる負担も大きくなります。
仕事がキツイと感じるのも当然。
それが、看護師を辞める理由になってしまうんですね。
2位:給料が安い(仕事に見合ってないと感じる)
一般的に看護師は『高給取り』なんて言い方をされますよね。
平成30年厚生労働省の発表によると、看護師の平均年収は約480万円です。
一般的な女性の平均年収と比べると、100万円ほど高いという結果。
ただし、労働者全体の平均年収と比較すると大差はありません。
実際に現場で働く看護師は思うわけです。
「給料が仕事に見合ってない!安すぎ!」
昼も夜も関係なく働いて、生死に関わるような業務をこなし、しかも危険と隣り合わせとなれば、一般的な女性より稼げてるんだからイイじゃん〜なんて気休めにしかなりませんよね。
看護師を辞める理由の上位に食い込んでくるのも納得です。
3位:人間関係が面倒
少なくとも私は、人間関係の悩みを一度も抱えたことがないという看護師に出会ったことがありません。
それだけ人間関係の問題は、看護師にとって身近。
幅広い年齢層の看護師が同僚として働くわけですから、そりゃ〜価値観も違えば、教育課程も違います。
中には、いじめが風習化している職場も少なくない!
身近な問題なだけに、人間関係の悩みを看護師を辞める理由として挙げる人は、相当数いるでしょう。
4位:夜勤がツライ
看護師にとって夜勤は、ある意味試練。
夜になったからといって、入院患者数が減るわけではありません。
看護師数が少なくなるということは、一人で看る患者数も増えますから、それだけ負担も大きくなるわけです。
夜勤中何か起きても頼れるのは、基本自分。
自分の観察力・判断力・知識・スキルが試される場です。
責任もプレッシャーも自分自身で抱えるしかありませんから、辛くなって当然。
もう一つ、大きな問題が…
なんせ「眠い!」
日中どんなに寝ても、人間の体とは不思議なものです。
夜は眠い。
私も夜勤をしていた頃、よく眠すぎて吐き気をもよおしていたものです。
ベテランの看護師に聞いたことがあります。
「いつか夜勤中眠くないと感じる日がきますか?」
その先輩曰く、「絶対こない!今でも毎回慣れないよ〜。」
どの世代の看護師においても、夜勤は心身共にツライもの。
これは、看護師を辞める理由になりそうですね。
5位:人の死が受け入れられない
『看護師=人の生死に関わる仕事』というのが、どこか当たり前のような感覚になってしまっていますが、人の死というのは、当然ながら衝撃的なことです。
そして、決して慣れてはいけないこと。
それは、心を尽くして看護をする人であれば、誰もが抱く感情でしょう。
心では動揺しながら、表面上は、それを悟られないようすべきことをしなくてはなりません。
それができない看護師、得意でない看護師がいても不思議ではないんです。
何年経ってもその状態が続けば、心が苦しくなって当然。
その結果、看護師を辞める理由になってしまうのかもしれませんね。
6位:やりがいが感じられない
やりがいを感じる理由は人それぞれですよね。
- 思い描いていたような看護ができた
- 患者様と上手くコミュニケーションが図れた
- 忙しい仕事も時間内に終われた
- 仕事に見合った給料が貰えた
他にも色々あるでしょう。
やりがいを感じられずに、看護師を辞めたいと思う人は、そのどれにも当てはまらない人。
だから、目標や理想像がないんです。
もしくは、あっても目指す気力がない。
毎日淡々と業務をこなし、「あ〜また一日終わったな〜。」
これじゃあ、なんのためにキツイ仕事をこなしているのかわからないと感じても不思議ではありませんよね。
看護師を辞める理由になるのも納得です。
7位:看護師に向いていないと感じる
看護師に向いていないと感じる理由はなんでしょう?
- ミスが続く
- 上司に毎日怒られる
- 仕事の覚えが悪い
- 仕事についていけない
確かに、こんな状態が続けば、看護師としての自信を失ってしまうお気持ちもわかります。
学生時代、看護師になることを目標にすれば、大学や専門学校もやはり看護学科。
テストや実習、国家試験勉強など、毎日追われるものが多い日々の中で、あっという間に看護師です。
むしろ、看護師以外の選択肢を模索する人の方が珍しいですよね。
でも、実際に看護師になってみたら…
「あれ?私看護師に向いてないんじゃ…」
働いてみて初めて気づくわけですね。
ただ、道のりが険しかったぶん、看護師以外の仕事に踏み出すのは勇気がいること。
看護師を辞める理由として悩みはするけど、いざ辞めるとなるとなかなか決断できないという人も多いかもしれませんね。
8位:プライベートな時間が犠牲になっている
仕事のことばかり考えていた新人時代を乗り越えると、少し心に余裕のできる時間を迎えますよね。
いざプライベートの時間を充実させようと思っても、思うように有休は取れないし、とくに3交代であれば連休すら危うい…。
しかも、休みに委員会や会議、看護研究などで職場にこなくてはならいという看護師も少なくありません。
これは、「プライベートな時間が犠牲になってる!」と感じてもおかしくはありません。
自分の人生を考えたとき、「これで私は本当に幸せ?」なんて自問自答するわけです。
その答えが『No』だったとき、看護師を辞める理由になる人は多いでしょう。
9位:ライフスタイルの変化
結婚や妊娠・出産・夫の転勤など、ライフスタイルの変化が看護師を辞める理由になる人も少なくありません。
これも先ほどの『9位:プライベートな時間が犠牲になっている』に通ずるものがあるかもしれませんが、自分の人生設計を考えたとき、看護師を辞めることにメリットを感じての選択でしょう。
10位:医療事故が怖い
人の命に関わる仕事ですから、医療事故と隣り合わせというのは言うまでもありません。
「もしも、自分のミスで患者様の命が危ぶまれたら…」
不安になればなるほど、重くのしかかる悩みです。
大抵の職場では、医療安全委員会が設置され、医療事故を未然に防ぐための対策は取られていますよね。
それでも、看護をしているのは人間。
可能性がゼロというわけではないという悲しい現実があります。
だから、医療事故が怖いと感じることが看護師を辞める理由になってしまう人がいるのも不思議ではありません。
看護師を辞める理由別に対処法はある!
看護師を辞める理由ランキングTOP10をご紹介しました。
あなたの悩みは、上位に入っていましたか?
もしも上位に入っていたなら、「看護師を辞める理由として、自分の理由は甘いのかな…」という悩みの答えは、『No』です。
辞める理由として悩んで当然ということ。
自信を持ってくださいね!
…とは言うものの、「辞める前にまだできることがあるんじゃないかな?」と考えてしまうのも当然です。
冒頭でもご紹介したように、理由によってはまだ対策があります。
ざっくり説明すると、それは転職!
ここで重要になるのが、『理由によっては』という部分。
看護師として他の職場に転職するという解決策では、どうにもできない辞める理由もありますよね。
看護師を続けること自体が苦痛になっている場合です。
「あ〜もう手立てなし…。気持ちの整理がつくまで休むしかないか…。」
確かに、ちょっと休むというのも一つの手段かもしれませんね。
ただ、生活するにはお金がかかる!
いつまでも無職というわけにはいかない人もいるでしょう。
そこでオススメなのが、一般職として転職すること!
悩みの種となっている看護の仕事から離れて、しかも給料を貰うことができます。
つまり、転職先は大きく分けて2つということですね。
- 看護師として他の職場に転職
- 一般職として転職
ランキングでご紹介した『看護師を辞める理由』は、それぞれどちらに該当するのでしょうか?
| 看護師として転職 | どちらにも該当 | 一般職として転職 |
仕事がキツイ | ◯ |
|
|
給料が安い(仕事に見合っていないと感じる) | ◯ |
|
|
人間関係が面倒 |
| ◯ |
|
夜勤がツライ | ◯ |
|
|
人の死が受け入れられない |
|
| ◯ |
やりがいが感じられない |
| ◯ |
|
看護師に向いていないと感じる |
|
| ◯ |
プライベートの時間が犠牲になっていると感じる | ◯ |
|
|
ライフスタイルの変化 | ◯ |
|
|
医療事故が怖い |
|
| ◯ |
看護師として他の職場に転職する
これに該当する多くは、今の職場だから抱える悩みの場合が多いです。
ですから、看護師で他の職場に転職すれば解決するケースもあります。
- 仕事がキツイ→慢性期や介護施設など、もっとゆったりと働ける職場に転職
- 給料が安い→国立病院や大規模病院など、給料の高い病院に転職
- 夜勤がツライ→外来やクリニックなど、夜勤のない職場に転職
- プライベートの時間が犠牲になっている→有給消化率の高い職場に転職
要するに、今の職場があなたに合っていないだけの可能性があるわけですから、看護師として他の職場に転職すれば、今抱えている悩みは手っ取り早く解決するということですね!
ライフスタイルの変化で辞める場合は、状況が落ち着いて、また看護師として働きたいと思った時に復職すればOKですよ。
どちらにも該当する
一般職として転職すると、何もかも一から始めなくてはなりません。
少なくとも最初は大変な思いをするはず。
だから、まず一度看護師として他の職場に転職するというのを試しても損はない辞める理由です。
- 人間関係が面倒→転職で今の人間関係をリセット
- やりがいが感じられない→全く違う分野の診療科に転職して自分を試す
それでもダメなら、一般職に転職!
「でも、もう看護師として働く自信はゼロ…」という人は、初めから一般職として転職するのもアリです。
一般職として転職する
これは最終手段のような気持ちになってしまう人もいるかもしれませんが、決してそうではありません。
まず、看護師が一般職に転職するのがダメ!というルールはどこにも存在しません。
だから、罪悪感を感じる必要もなし!
- 人の死が受け入れられない
- 看護師に向いていないと感じる
- 医療事故が怖い
これが理由で辞めたいと悩んでいる人は、少なくとも今看護師でいることに心がかなり疲れた状態です。
一度看護業界から離れることで、あなた自身が元気になることが必要かもしれません。
看護師には免許があるんです。
いつでも戻りたい時に戻れば良いんですから、ちょっとだけ肩の力を抜いて考えてみてくださいね!
看護師を辞めるなら転職エージェントを活用しよう!
看護師を辞める理由と辞める前にできる対処法をご紹介しました。
対処法でご紹介した転職ですが、大変な転職活動をサポートしてくれる人がいれば心強いですよね!
看護師として他の職場に転職する場合は、看護師転職コンサルタント。
一般職として転職する場合は、マイナビエージェントを活用してみて下さい。
あなたの今の悩みを解決する職場探しをお手伝いしてくれるはずですよ!