HCUの看護師への転職を考えているなら、まず基本的な知識を持っておくことが大切です。
ICUでの勤務経験がある看護師であれば、ある程度HCUの仕事内容もイメージしやすいかもしれませんね。
ただ、そうでなければ…
「え!思ってたのと違う!」
なんてことになっちゃうかも。
実際に転職してから衝撃を受けないためにも、HCUで働く看護師についての基礎知識を深めておきましょう!
目次
HCUの看護師への転職はイメージとのギャップに衝撃を受ける可能性大!
HCUの看護師への転職を考えている人が、抱きがちなイメージは何だと思いますか?
「だいたいICUと同じような感じでしょ?」
HCUとICU…確かに似てる。
看護師としての勤務経験がある人であれば、なんとなく急性期っぽいことをしているという想像はつくのかもしれませんね。
もちろん仕事内容も似ている部分はありますが、違う部分も…。
だから、安易に転職すると、「え!思ったのと違う!」なんてことになるかも。
「…っていうけど、同じ看護師でしょ?急性期看護なら経験あるし!」
いやいや。
HCUの看護師の仕事は、急性期だけとは限らないんですよ~。
もっと、奥が深い。
私の同期にICUからHUCに勤務異動をした看護師がいました。
彼女の心の内は、ICUで大丈夫だったんだから、HCUも問題ないでしょ~的な感じだったそうです。
ただ、実際に働いてみると、思った以上にやることが違うし多い!
イメージとのギャップに驚いたそうです。
こんな状況に陥らないためにも、まずは、HCUで働く看護師についての基礎知識を押さえることから始めましょう。
転職後にギャップを感じるか否かは、事前の下調べをいかに出来たかが鍵を握りますよ!
HCUの看護師に転職したい人が知っておくべき『5つの基礎知識』って?
HCUの看護師への転職を考えている人が知っておくべき『5つの基礎知識』をご紹介します!
HCUとは何ぞや?
HCUとは、「High Care Unit」の略語で、高度治療室を意味します。
準集中治療管理室とも訳されます。
ICUまで高度な管理は必要ないけど、一般病棟では管理しにくいですよ~という患者様が入院する病棟です。
HCUの看護師の役割と仕事内容
HCUの患者層は、割と幅広いです。
- 今にも急変してICU管理が必要になる可能性がある人
- 一般病棟に転棟できそうなくらい回復した人
だから、看護師に求められる役割も幅広くなるわけです。
急性期看護に対応するためには、高度なスキルと観察力・判断力・応用力が必要になります。
すぐにでも急変する可能性がある患者様の状態を正しくアセスメントし、対応出来る力が必要だということ。
異常の早期発見が、患者様の予後に関係してくる可能性も高いですから。
また、ベッド上で全介助の患者様も多いため、日常のケアも必要になります。
オムツ交換や体位交換など、腰に負担のかかる業務も多いでしょう。
回復期看護では、一般病棟へ転棟するための支援を行わなくてはなりません。
急性期でベッド上全介助の患者様とは違い、いかに自立を促せるかの見極めが必要です。
話せる患者様も多くなりますから、コミュニケーション能力も重要になるでしょう。
HCUの看護師のデメリット・メリット
デメリット
HCUとICUの違いは、患者層だけではありません。
実は、看護師の配置人数がちが~う。
- HCU:患者様4人対して看護師1人
- ICU:患者様2人対して看護師1人
つまり、ちょっとだけ忙しくなる。
それでも幅広い視野での看護が必要で、重症患者様を受け持てば、それだけ大変。
責任やプレッシャーで心の負担が大きいだけでなく、体力的にもハードということですね。
メリット
一番のメリットは、大幅なスキルアップが可能になるということ。
単科ではないため様々な分野の症例を見ることができますし、急性期と回復期両方の看護を一気に学ぶことができます。
知識とスキルは看護師にとって武器。
次に転職する際も有利に働くはずですよ!
HCUの看護師に向いている人
- 幅広い看護を学ぶことに興味がある人
- アセスメントが得意な人
- 心と体が元気な人
特に最後の『心と体が元気な人』というのは大切!
HCUの看護師は、精神的にも身体的にも大変。
追い込まれることもあるでしょう。
そんな時、いかにタフな自分を保てるかが重要になりますよ!
HCUの看護師の給料
HCUの看護師だからといって、一般病棟の看護師と給料が違う可能性は低め。
ただ、HCUがある病院は、比較的大規模な病院が多いですから、基本給や手当のベースが若干高い可能性はあるでしょう。
HCUの看護師への転職で給料高めを望むなら転職コンサルタントを活用しよう!
HCUの看護師への転職は、案外慎重に考えたほうが良いポイントがありそうですね。
しかも大変な割に、給料が一般の病棟看護師と大して変わらない…となれば、ちょっとだけ渋ってしまう人もいるかもしれません。
ただ、病院によっては、HCU手当がつく場合や夜勤回数が多い場合もあります。
『HCUでぜひ働きたい!+せっかくなら給料は高めがイイ!』
こんな人は、看護師転職コンサルタントを利用して転職活動をするのがおすすめです。
きっとあなたの希望に合う病院を紹介してくれますよ!
おすすめな理由が、もう一つ。
病院によっては、配属希望を出しても希望が通らないケースがありますよね。
転職コンサルタントは、直接病院側に配属交渉をしてくれる場合があるんです。
だから、どうしてもHCUで働きたいという場合は、ぜひ活用してみてくださいね!